日本脳炎
日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染した蚊(主にコガタアカイエカ)に刺されることでうつる感染症です。蚊に刺されてから6~16日後に発症するといわれています。
ウイルスはブタなどの動物の体内で増殖し、血液中にウイルスが出てきている動物を蚊が刺し、その血液を吸った蚊が他の個体を刺すことで広がっていきます。
症状としては、突然の発熱、頭痛、嘔気、嘔吐、意識障害や精神症状が挙げられます。その他に光線への過敏な反応、筋肉のこわばり、まひなどが見られることもあります。
日本脳炎ウイルスに感染してもほとんどの人は軽症で、これらの症状を発症する人は100~1000人に1人程度と言われています。
しかし、脳炎症状を起こした場合の致死率は高く、回復しても半数程度の方には重度の後遺症が残ります。
2020年のブタの感染状況を見ると、(抗体値を調べた結果では)四国や九州に高い県が多いですが、千葉と群馬でも陽性が確認されています。
蚊の活動範囲は2㎞前後とされています。訪れる地域と周囲の状況によっては、蚊への対策が重要になります(特にワクチン未接種の方)。